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第28-2話「愛ある不妊治療・さくらねこ」

産まれてすぐに殺される、そんな悲劇をゼロにするために

公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に神奈川県横浜市で設立された公益財団法人です。

鳴き声がうるさい。子どもを産んで増えた。
小さいときはかわいかったのに。邪魔。

そんな身勝手な理由で保健所に持ち込まれる犬や猫は年間約9万頭(環境省 2018年度)。

45%は里親が見つかりますが、残り55%はガス室に送られ、

息ができず、もがき苦しみながら絶命します。

安楽死ではありません。

保健所に持ち込まれるノラ猫の70%が離乳前の子猫です。

「いきもの」はモノではありません。

命があります。思い通りにならない、途中で飽きた、

増えたからといって殺せばいいというものではありません。

無駄な殺生は人間の倫理観を崩し、ひいては社会に悪影響を及ぼします。

殺処分38,444頭という日本の現実はほっておけません。
また、どうぶつ基金は、犬猫の新しい飼い主を探す活動も助成しています。

猫と人が平和に共存できるTNR

Trap :捕獲して
Neuter:不妊手術をしてサクラ耳カット
Return:元の場所に戻す

つかまえ、不妊手術をし、もといた場所に放す。

これを

TNR(トラップ・ニューター・リターン)といいます。

ノラネコやノネコに、殺処分は、実は必要なく、

ネコの増えすぎによる問題は解決できます。

繁殖を防ぐのはもちろん、汚物や鳴き声も減り、

ネコも人も平和に共存できるようになるTNR。

この手術を受けたネコは耳をV字にカットして

「さくらねこ」になります。

「さくら耳は愛されネコのしるし」という合言葉もあり、

それぞれの地域でみんなにかわいがられています。

耳を切るなんてかわいそう、という声もありますが、

さくら耳は手術済みのネコが再度開腹手術をされないように、ネコを守っているのです。

地域猫活動もまずTNRを行うことで、うまくいきます。

はじめにTNRを行わない地域猫活動がうまくいかないのと対照的です。

TNRは多くの人たちの理解に支えられた、

命の尊さを広める公益性の高い取り組みですが、常に資金不足が悩みです。

1日66円、毎月2,000円あればオス猫1匹に無料TNR不妊手術ができ、

殺処分から守ることができます。
1日130円、毎月4,000円あればメス猫1匹に無料TNR不妊手術ができ、

ずっと見守っていくことができます。
1日166円、毎月5,000円のご支援で殺処分寸前に、

センターから引き出された犬や猫1頭の援助ができます。

どうぶつ基金「毎月の寄付」について

■「毎月の寄付」とは?
どうぶつ基金の殺処分ゼロを目指す活動を、月々の寄付で継続的にサポートしていただくプログラムです。

■なぜ継続的な寄付が必用なのですか?
飼い主のいない猫、すべてに不妊手術を施してこれ以上増えないようにする「さくらねこTNR」などの長期プログラムには「毎月」の継続したご支援が欠かせません。また、多頭飼育崩壊への緊急対応など、いざというときにどうぶつ基金が迅速に活動できるのは、皆様より日ごろから継続的にいただくご支援があればこそです。

寄付金の使いみち

主に無料不妊手術の獣医療費に使用されます。その他、助成金や、広報費、事務費、人件費等活動全般に使用されます。
どうぶつ基金は、活動と財務の透明性と説明責任を重視し、監査役による厳正な監査を経た「会計報告書」を含む「年次活動報告書」を、公式ウェブサイトにて公開しています。詳細は以下のページをご覧ください。

情報公開・活動報告書
https://www.doubutukikin.or.jp/doubutsu/disclo