産まれてすぐに殺される、そんな悲劇をゼロにするために
公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に神奈川県横浜市で設立された公益財団法人です。
鳴き声がうるさい。子どもを産んで増えた。
小さいときはかわいかったのに。邪魔。
そんな身勝手な理由で保健所に持ち込まれる犬や猫は年間約9万頭(環境省 2018年度)。
45%は里親が見つかりますが、残り55%はガス室に送られ、
息ができず、もがき苦しみながら絶命します。
安楽死ではありません。
保健所に持ち込まれるノラ猫の70%が離乳前の子猫です。
「いきもの」はモノではありません。
命があります。思い通りにならない、途中で飽きた、
増えたからといって殺せばいいというものではありません。
無駄な殺生は人間の倫理観を崩し、ひいては社会に悪影響を及ぼします。
殺処分38,444頭という日本の現実はほっておけません。
また、どうぶつ基金は、犬猫の新しい飼い主を探す活動も助成しています。
猫と人が平和に共存できるTNR
Trap :捕獲して
Neuter:不妊手術をしてサクラ耳カット
Return:元の場所に戻す
つかまえ、不妊手術をし、もといた場所に放す。
これを
TNR(トラップ・ニューター・リターン)といいます。
ノラネコやノネコに、殺処分は、実は必要なく、
ネコの増えすぎによる問題は解決できます。
繁殖を防ぐのはもちろん、汚物や鳴き声も減り、
ネコも人も平和に共存できるようになるTNR。
この手術を受けたネコは耳をV字にカットして
「さくらねこ」になります。
「さくら耳は愛されネコのしるし」という合言葉もあり、
それぞれの地域でみんなにかわいがられています。
耳を切るなんてかわいそう、という声もありますが、
さくら耳は手術済みのネコが再度開腹手術をされないように、ネコを守っているのです。
地域猫活動もまずTNRを行うことで、うまくいきます。
はじめにTNRを行わない地域猫活動がうまくいかないのと対照的です。
TNRは多くの人たちの理解に支えられた、
命の尊さを広める公益性の高い取り組みですが、常に資金不足が悩みです。
1日66円、毎月2,000円あればオス猫1匹に無料TNR不妊手術ができ、
殺処分から守ることができます。
1日130円、毎月4,000円あればメス猫1匹に無料TNR不妊手術ができ、
ずっと見守っていくことができます。
1日166円、毎月5,000円のご支援で殺処分寸前に、
センターから引き出された犬や猫1頭の援助ができます。
どうぶつ基金「毎月の寄付」について
■「毎月の寄付」とは?
どうぶつ基金の殺処分ゼロを目指す活動を、月々の寄付で継続的にサポートしていただくプログラムです。
■なぜ継続的な寄付が必用なのですか?
飼い主のいない猫、すべてに不妊手術を施してこれ以上増えないようにする「さくらねこTNR」などの長期プログラムには「毎月」の継続したご支援が欠かせません。また、多頭飼育崩壊への緊急対応など、いざというときにどうぶつ基金が迅速に活動できるのは、皆様より日ごろから継続的にいただくご支援があればこそです。
寄付金の使いみち
主に無料不妊手術の獣医療費に使用されます。その他、助成金や、広報費、事務費、人件費等活動全般に使用されます。
どうぶつ基金は、活動と財務の透明性と説明責任を重視し、監査役による厳正な監査を経た「会計報告書」を含む「年次活動報告書」を、公式ウェブサイトにて公開しています。詳細は以下のページをご覧ください。
情報公開・活動報告書
https://www.doubutukikin.or.jp/doubutsu/disclo